絶望の先に希望を見いだす!メイドインアビス

どうも、電光です!
最近花粉が飛びまくってますね!!
花粉症の僕としてはなるべく家にこもっていたいところです
そんな生活のお供に動画、読書にマンガなど、さまざまあるわけですが、今回はマンガにスポット当てます

 

紹介するのは僕がここ一年ハマりまくっている作品です!!

その名も"メイドインアビス"です

かわいらしい見た目に反して、、、

メイドインアビスつくしあきひと先生によって、書かれているマンガです

アニメ化もしているので、知っている人は知っているかと思います。

あらすじはWikipediaより引用させていただきます。

人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。

ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。ある日の探窟で、リコは謎の存在に生命の危機を救われる。その何者かが放った熱線の跡を辿ると、そこには人間の少年そっくりのロボットが倒れていた。

リコはロボットにレグという名前を付け、孤児院の大人達の目を欺きながら、共に過ごすようになる。 レグが孤児院に入って2カ月が経つ頃、リコの母親であるライザの白笛と封書が地上に上がってくる。封書には、誰も見たことがない深層の生物の情報と「奈落の底で待つ」と書かれた紙が同封されており、その中にはレグに似たロボットのような絵も描かれていた。

ライザの封書を読んだ2人は、アビスの深層を目指すこととなる。リコは母親に会うために、レグは自分が何者なのか知るために。

メイドインアビス - Wikipedia

ざっくり言うと、リコとレグの二人が大穴を冒険する話です。

ここだけ聞くと、子供向けのほのぼの冒険活劇を思い浮かべますが、、、

とても子供に見せられる作品ではありません

 

というのも、この作品、残酷な描写、いたいたしい描写が合間合間に入ってきます
またこのマンガをベースにした、映画、ゲームも制作されていますが、どちらも年齢制限付きです。

この時点で、少し見る人を選ぶ作品に感じますよね。

しかし、声を大にして言います

 

この作品には残酷さをはるかに上回る魅力があると!

むしろその残酷さがあるからこそ、作品の素晴らしさが輝くのだと!!

 

実を言うと僕も残酷描写が苦手なので、存在は知っていたものの、敬遠していました。

情報などはYouTubeなどで、取っていたので、意を決して見てみたのですが、あれよあれよとハマってしまったわけです!

最初の.きっかけはたまたまTVをつけた時に、ちょうどやっていた地上波放送を見たことです。

しかも、放送していたのは第1期最終話のもっとも盛り上がるところ(笑)

ただ、そこを見ただけで「ああ、これ見るのしんどい奴だ」と思ったのを覚えています。

現在もアマプラで第1期、2期、劇場版を配信しているので、比較的見るハードルは低いと思います。

ちなみにストーリーの流れは、1期→劇場版→2期なので、ご注意を!

すでに続編のTVシリーズ作成も決定しているので、人気の根強さがわかりますね。

www.amazon.co.jp

アビスに挑む魅力的な登場人物たち

上記のように人によっては目をそむけたくなるような描写がありながらも、それ補をってあまりある魅力を、僕は感じています。

 

その一つが登場人物の魅力です。こちらの作品は上記の通り、リコとレグの2人で始まり、そこから仲間を増やしつつ、冒険が続きます。

キャラ一人一人に可愛いらしさがありつつ、ちょっとずれてたり、素っ頓狂だったり、意外と重い過去を背負っていたり、と様々な事情を持ちながら、リコを中心にまとまっていて、その様子がほほえましくも感じます。

 

また主人公たちと相対する人物も、クセが強く、人によって好き嫌いが別れるキャラが多い印象なのですが、それ含めて魅力的なキャラクターがたくさんいます。
ちなみに僕が好きなのは、ボンドルドとガブールンです
前者は突き抜けているところが、後者は妙な人間臭さが魅力的です。

特にボンドルドはねぇ~、「この人でなし!」と言いたくなる外道な行いが大半なのですが、一瞬だけ「え?お前そんなところあるの?」と思わせるシーンがあります。
やっていることは間違いなく鬼畜の所業いえることでありながらも、単純に極悪人と表現できないのが、僕が思うボンドルドの魅力ですね!

過酷な環境の中で

この作品にはアビスに住む原生生物と呼ばれる存在がいます。
ここで作品の設定の話になりますが、アビスでは上下移動をすると、人間に対して、負荷、作中の表現を借りると呪いがかかり、様々な身体の異常をきたします。
上層では目まいなど、軽い症状ですが、それはアビスの奥に潜るほど、深刻になり、死や人間性の喪失といった取り返しのつかないものもあります。
しかし、原生生物たちはこの負荷の影響を受けずに活動するため、人間は常にハンデを背負った状態で、彼らと相対しなければいけません。

この緊張感も作品の魅力だと感じています。

ちなみにこの原生生物なんですが、表情や感情がわからないものがほとんどなんですよね。

他のマンガで見たことのある動物の顔って、人間とは違うものの何らかの感情が見られるように描かれているイメージですが、表情がわからないと余計に緊張感が増すんですよね

残酷さにも意義がある?

繰り返しになりますが、この作品には残酷な描写、痛々しい描写など、読んでいて辛くなるような場面も存在します。
時には全身から血が噴き出るような重傷を負ったり、そんな状態の仲間の腕の骨をあえて折ったり、生んだばかりの自分の子供を取り上げられたり、これらは僕が特にきついと感じる描写で、知っている方はすぐに思い浮かぶ場面だと思います。


それは原生生物や負荷によってもたらされるときもあれば、人間同士の間で行われることもあります。むしろ人間の行いの方が、えげつなく感じる時もあります。
しかし、これもまたこの作品の魅力だと個人的には思うのですが、その行いが視点を変えると、進歩や貢献につながっていることです

 

詳細を話すとネタバレになるので言いませんが、現実にやれば鬼畜の所業と言われるような行いが、世間一般では評価されていたり、他の多くの人の助けになっているのです。

自分や自分の大切な人がそれに巻き込まれるとなると、断固拒否しますが、それによって得られた恩恵を考えると、、、と考え込んでしまう時もあります。

それは現実での医療や科学の発展に似ているかもしれません。

絶望の中で輝く人の強さ

そしてこんな残酷な世界の中でも、人と人が強くつながる瞬間があります。
しかし、作品の中ではそうした繋がりさえも誰かに利用され、悲しい結果を迎えることの方が多いです。
ただ、そんな悲劇の中でも、相手を思いやる気持ちを持ち続ける人たちも登場します。
リコにレグ、仲間たちも悲しい場面に出会いながらも冒険を続けます。
そんなリコたちの行動の原動力は、冒険や未知なるものへの純粋なあこがれです。
時には大きな傷を負いながらも、すこしでも前に進もうとする意志が、過酷な状況を打破する希望となります。
作品で描かれる世界は、過酷で悲惨なものが多いですが、そういった世界だからこそ、人の強さややさしさが一層輝くのかもしれません。

 

そして現実の世界でこれだけ発展しているのは、恐れを乗り越え、時には狂人と言われながらも探求し続けた人たちの功績があるからです。
リコたちの行動姿勢や冒険への思いは、過去の冒険者たちにインスピレーションを受けているのかな、と僕は思います。

 

過酷な現実に、あこがれを武器に挑む少年少女たちの姿が描かれている本作。

単行本以外にWebでも公式掲載されているので、ぜひ読んでみてください。

webcomicgamma.takeshobo.co.jp