ご都合主義?最高でしょ!!
突然ですが、皆さんが映画やマンガ、アニメなどを見る時、「こういうタイプの結末が好き」というのはありますか?
大きく分ければ、ハッピーエンドとバッドエンド。
オタク界隈で良くネタにされるのは、「俺たちの戦いはここからだ!」という俗にいう打ち切りエンド(ほんとに打ち切りか、真偽のほどは別にして)
この手の話は個人的には、良し悪しというよりは、好き嫌いの話だと思うのですが、先日友人とあった一幕からふと考えることがあったので、今回はそのお話です。
ご都合主義ってダメですか?
先日、友人とある映画を見た後の話です。
「この映画のラストいまいちだよね。ご都合主義っていうかさ、、、」
と友人が映画の感想を話していました。
ネタバレになってしまうので、作品名や具体的な流れの話は避けますが、ざっくり言えば死んでいたと思っていたはずの仲間が生きていて、みんな揃ってハッピーエンド。
というような展開です。
友人の言葉に対して、
「ああ、確かにそうかもね」
と返しつつも、内心では(え、なんかダメなの?)と思ってました。
確かに強引な流れとも言えますが、個人的には死んだと思っていた仲間の登場って、熱くなる展開なんですよね。
その過程に対して、思うことが無いと言えばウソになりますが、その展開による熱さの方が上回って気にならないんですよ!
何より仲間が欠けて、少し悲しい結末になるよりも、全員無事生還の結末の方がいいじゃあないかと思うわけです。
意外と説明しにくい?ご都合主義って、どういう意味?
ご都合主義という言葉はなんとなく使うことがありますが、具体的にはどのような意味なのだろうと思い、調べてみました。
Wikipediaによると下記のように定義されています。
「御都合主義」という表現は、物語の展開に関して用いる場合は、それまでの設定や伏線を無視し、強引な後付設定やでき過ぎた偶然などを用いることで、製作者側に都合よくストーリーを進行させる技法を指す。特に十分な伏線、因果関係、合理的説明が準備できていないと、物語の盛り上がりを損ない、場をしらけさせ、それまでの流れを台無しにする、として、これを批判する言葉として用いられることが多い。
おおむね、想像していた通りではありますが、一般の人が実際に説明しようと思うと少し難しそうですね(笑)
言葉の元はデウス・エクス・マキナという古代ギリシアの演劇で使われていた手法で、紀元前から使われていたそうです。
直訳すると機械仕掛けの神とのこと。
当時から、この手法は批判されているようで、歴史に名を残すような人物がこれについて論じたという記録も残っていて、多くの人は物語の展開において、合理的な説明や因果関係を持たせるべきだと考えているようです。
一方でかの文豪、芥川龍之介は因果関係や合理的説明にこだわると話が面白くなくなるとも取れる見解を述べたと言われており、この辺りは創る人によって、意見が別れそうですね。
こういった手法だとか、表現方法というのは見る人が見ると、目についてしまうのかなと思いますが、いち視聴者にすぎない僕はいつもこう思います。
「自分がオモシロければそれで良い!!」と
こういった作品に求めるのはひとそれぞれで、冒頭の友人のように物語の流れにこだわる人もいれば、僕のように深いことは一切考えず、かっこいい!面白い!という、その瞬間にわくわくとかときめきを求める人間もいます。
小難しいことは考えない!とにかく楽しむ!!
バッドエンドと言われるような展開でも、名作と言われる作品が数多くあるのも知っていますし、そのバッドエンドにも製作者側の意図や意味がある、というのは僕にもなんとなく理解できます。ただ、それはそれとして、
「オモシロけりゃいいじゃないか!」
という結論にいつも僕はたどり着きます(笑)
もちろん楽しみ方は人それぞれ。
お互いの楽しみ方を尊重しつつ、自分だけの名作探し楽しんでいこうと思います。